近年、海外サッカークラブへ移籍する選手が多くなっている。
では、海外から見た日本人選手への評価とは、どれ程のものなのだろうか。
■海外サポーターや、海外メディアから見た日本人選手への評価
海外サポーターは日本人選手の加入について、
大変友好的で高評価を与えている。
海外メディアからの評価も、順調といっても過言ではないだろう。
ただ、中には思うような結果が出せず、
サポーターとメディアからの批判に苦しめられる選手も少なくない。
入団当初の過大評価が原因となり、
実績と評価のバランスを保てていないが故に、起こるのだろう。
また、海外ではとても専門的で、
愛情のある評価が多いのも特徴の一つだ。
最近ブンデスリーガで日本人選手の評価が高くなっている。
例えば、現地サポーターからは、
「日本人は相当な実力があると認めざる得ない。」
や、
「清武選手、乾選手、宇佐美選手これだけの日本人選手が、
短期間で最高のパフォーマンスを見せてくれるとは思わなかった。」
などの高評価をもらっている。
同じ日本人として、とても嬉しい評価だ。
■海外クラブや監督から見た日本人選手
世界各国のリーグ毎に特色があり、
戦術的な部分が大きく違っていて、必要な選手が異なってくる。
だが、共通して言えることは評価よりも、
金額を重視している点が大きいと言わざる得ないだろう。
その背景には、近年上昇している日本人選手の評価を見て、
クラブ側は獲得する為に動き出すが、
移籍金を見ると日本から海外への移籍は驚くほど高くはない。
要は、手頃な価格で技術的な部分は、
そこそこの選手を獲得しようとしているのだ。
では、監督から見た日本人選手は、
どのように映っているのだろう。
マンチェスターUで活躍する香川選手に対して、モイーズ監督は、
「チャンスは与えているが。」と酷評している。
だが、日本人選手全員が酷評なわけではない。
一月にミラン加入が決まった本田選手の評価はとても高く、
アッレグリ監督は会見で「テクニックを持った選手」と高く評価していた。
その結果、新加入選手に異例の10番を与えるに至ったという訳だ。
日本人選手の海外から得る評価は、
一昔前より確実に高くなってきている。
だが、その分選手への負担が大きいのも事実だろう。
願わくば過剰評価や過小評価より、
適正な評価をもらう選手が増えることに期待したい。